

暑い夏にはクーラーは必需品ですが、ガスが足りなくてコンプレッサーが回らないために熱風が出てくるなんてお客様も、お越しいただいています。
ほとんどは、ガスチャージで事なきを得ますが、中にはコンプレッサーが寿命を迎えている車両もございます。
まず右上の写真が、壊れたので取り外したコンプレッサーです。
エンジンルームを見ると、右下の写真のような位置にあります。
左上の写真で、ベルトは回っていても、丸印をしている中央部分が回転しないで止まっている。
これを、コンプレッサーが回っていないという現象です。
まず、運転席のセンターコンソールのスイッチで、エアコンのスイッチ(雪マークの2段階)を入れてください。次にファンを全開でまわして風を出してください。
この状態で、通常はコンプレッサーが(左上の写真のオレンジの丸部分)が回りだします。
まったく動かない場合、まずエアコンガスを入れる。
規定量(低圧の圧力を測ればわかる)のガスを入れる。
回り出せば、コンプレッサーは、ひとまずセーフです。
但し、コンプレッサーに異音があったり、回ったり回らなかったりするようでしたら、
ほぼ寿命と思ってください。


8万キロ以上走ったスマートでは、コンプレッサーが疲れてきているのも多いのが実情で、
ガスチャージしても、パワーエアコン入れても、冷えがもう一歩と言う感じの車が見受けられる様になってきました。
スマートに限らず、エアコンガスを入れて、コンプレッサーが回り出したとたんに、バチッとロックして昇天される場合も多いですね。
実際、新品のコンプレッサーは、当たり前の事ですが、さすがによく冷えます。
コンプレッサー交換の際には、セットでA/Cベルトもテンショナーも交換してください。
コンプレッサーが元気でも、テンショナーに異音のあるものも多いですから、
VベルトとA/Cベルトを交換する際には、テンショナーも同時に交換する事をお勧めします。